石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』感想 法律からはみ出した正義
「あー、なんか退屈だな。なんか面白いことねえかな」
そんなふうに考えたことはありませんか?
こんにちは、「ハンパ人間」の赤崎です。
幸いなことに僕は平和な日本に生まれたので、これまでのところ暴力事件に巻き込まれたことはありません。これは本当にありがたいことです。
しかし、人間とは欲張りな生き物で、平坦な日常にやがて飽きるものです。
だからきっと、ド派手なハリウッド映画とかやってると思うんですよね。
「でもハリウッドっていつも似たようなストーリーだし、なんか飽きた……」
今日はそんな感性をお持ちのあなたに、おすすめしたい小説があります。
どんな話?
舞台は池袋に実在する「池袋西口公園」で、暇を持て余したフリーター「真島誠」が主人公。
マコトやその仲間は、夜になるとなにか面白いことがないかと「ウエストゲートパーク」に集まります。
この行動には僕も覚えがあります。意味もなく友人と集まると、一晩中喋っていることができますよね。
しかし、これは小説。
なにも起きなかった僕の現実とは違い、マコトのいるウエストゲートパークには物騒な事件が頻発します。
暴力、援助交際、いじめ、麻薬、殺人。
家業の果物屋を手伝う傍ら、マコトは舞い込んでくる問題を解決する「トラブルシューター」として奮闘することに。
その際に重要になってくるのが、マコトの仲間たち。特に活躍するのが以下の2人!!
池袋のギャングボーイズを束ねる王様「安藤崇」と、やくざの「斉藤富士男」。
この2人はシリーズを通してマコトとともに事件に立ち向かうことになります。
僕はタカシが一押しです!
作中でのタカシは氷の比喩を用いて描写されることが多いんですが、クールで頭の切れるイケメン、かっこよすぎないですか?(笑)
2.作品の構成
「池袋」シリーズは文庫本1冊に4つのお話が入っていて、ゆるく繋がりはあるものの基本的に一話完結の形を取っています。
そして石田衣良先生の文体は難しい単語も少なく、とても読みやすい! 読書に慣れていないという人にもおすすめです!
僕が最初にこの小説を読んだのは中学生の頃でしたが、ページをめくる手が止まらなかったことを覚えています。
2020年4月12日現在、最新刊は13巻まであるみたいです。
興味を持ってくれた方は、ぜひ手に取ってみてください。
それでは!